庭の池に鯉がいる、雅ですよね。
そんな和を象徴する鯉ですが、水の中にいて暑さを感じるものなのでしょうか?
そんな疑問を紐解きつつ、夏場の暑さ対策と注意点をご紹介します。
これから来る夏本番を、鯉が健康に過ごせるようしっかりと対策を取りましょう。
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鯉に最適な池の温度とは?
池で買われることが多い鯉は、多少の温度変化には順応できる魚ですが、夏の暑さが厳しい時期には池の温度管理が重要になります。
そんな鯉にとっての最適な水温は、15℃~25℃の範囲です。
この温度帯であれば、健康を保つことができます。
しかし、25℃を超えてくると池の中の酸素が減り始め、酸欠状態になり健康に悪影響を及ぼしはじめます。
室内飼いであれば、エアコンを利用し温度を一定に保つことが容易にできますが、庭などの池で鯉を飼っている場合は水温管理は骨が折れる作業です。
夏本番!池の鯉の暑さ対策!
池の鯉が暑さに負けないように、夏本番に向けて取り組める暑さ対策を紹介します。
1. 池の深さを確保する
池の深さがある程度確保されていれば、水温が安定しやすくなります。
深い部分は浅い部分に比べて温度が低く保たれるため、鯉が避難できる場所を提供することができます。
そのため暑い地方の場合や、今後の気温上昇を考慮する場合は水深1メートル以上はある池が望ましいです。
既に池がある方は、猛暑日が来る前に一度池の深さを確認してみましょう。
2. 水の循環を良くする
水の循環を良くすることで、池全体の水温を均一に保つことができます。
フィルターやエアーポンプを使って水を循環させることで、水質の維持と温度の調整が可能になりますが、デメリットとして維持費がかかります。
注意点として、水を循環させて水温ムラや水質維持のためにエアーポンプを使いエアレーションさせる分には効果があると思いますが、水温を下げるためにエアレーションをおこなうと考えた場合は、あまり効果は無いと考えています。
ここではあくまでも、水温のムラを無くし暑さを緩和するという意味合いで紹介しています。
また、大きく育った鯉や過密飼育している場合は、夏場は特に水温上昇で酸素不足になりやすいのでエアーポンプなどで酸素補給がしやすい環境はあっていいと思います。
池に滝や噴水を設置することで、もその効果を得られます。
3. 日陰を作る
池の上にシェードを設置して、直射日光を避けるようにしましょう。
日陰を作ることで、池の水温が上がりすぎるのを防ぐことがで、鯉も日陰に避難できる環境が作れます。
シェードネットや浮草を利用するのも効果的です。
4. 冷却用の装置を利用する
冷却用のファンやクーラーを設置して、池の温度を下げる方法もあります。
特に暑さが厳しい日には、これらの装置を利用することで鯉が快適に過ごせる環境を整えることができます。
夏場の池の鯉の注意点
1. 酸素供給を確保する
暑い時期には、水温が上がることで水中の酸素濃度が低下しやすくなります。
エアレーションを利用して、酸素を十分に供給することが大切です。
酸欠状態になると、鯉のストレスが増し、健康を害する原因となります。
2. 餌の量を調整する
暑い時期には、鯉の食欲が減ることがあります。
過剰な餌やりは水質の悪化を招くため、餌の量を適切に調整しましょう。
また、残った餌はすぐに取り除くように心がけてください。
3. 水質のチェックを欠かさない
水温だけでなく、水質の管理も重要です。
定期的に水質をチェックし、アンモニアや亜硝酸などの有害物質が含まれていないか確認しましょう。
水質の悪化は鯉の健康に直接影響を与えるため、注意が必要です。
まとめ
鯉が夏の暑さの中で快適に過ごせるようにするためには、池の温度管理と適切な対策が不可欠です。
鯉に最適な池の温度は15℃~15℃であり、深い池、水の循環、日陰の確保、冷却装置の利用などの方法で温度を調整することが重要です。
また、酸素供給、餌の量の調整、水質のチェックも欠かさず行いましょう。
これらの対策を講じることで、鯉が夏の暑さを乗り越え、健康に過ごせる環境を提供できます。
ペットの健康と安全を第一に考え、快適な飼育環境を整えましょう。
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